2022年9月17日(土):SDGsシネマダイアローグ【高校生編】がスタートしました。

今回はパイロットスタディ。
『プラスチックの海』の視聴後、静岡県立焼津中央高等学校の生徒さん3名と矢追雄一先生と5名で、ダイアローグ。
生徒さんは、石津浜海中・海浜清掃活動や海中ごみでリメイクをしている美術部の山本さん、杉山さん、加納さん。リメイクされたアート作品を通して海中や海浜の状況を伝えていく取り組みをされています。ダイアローグの流れは、シネマの感想から始まり、活動の紹介、活動を通しての変容、最後に、これからやってみたいことを語っていただきました。

(ノットワークラボからのコメント)
「清掃活動を通して、見える世界が変わった」という言葉が印象的でした。「(今までもあったであろう)道端のゴミが気になり、拾うようになった」という語りから、同じ環境であったにしても、「知覚」するかしないかはその人の経験に関わっているということ、さらに、ゴミを拾うという行動変容を引き起こす誘因は「主体的な清掃活動」にあったと理解しました。
また、焼津中央高等学校には消しゴムのカスを捨てるゴミ箱以外の紙箱がないそうです。「(振り返ってみると)お弁当に入れるプラスチック製のバランもいつの間にか葉物野菜に代わっていた」と語られていました。教育環境が人の心や行動を変えていくということです。もちろん、職員室にも業務で出たゴミ以外は、自宅に持ち帰るそうです。3年前に赴任された矢追先生も最初は驚かれたそうですが、通りがかりに落ちている紙などをいつの間にかズボンのポケットに入れているご自身の姿を笑いながらお話ししてくださいました。
探究学習や活動で海洋汚染について学んできた生徒さんたちでしたが、シネマを通してさらに心が動かされたようでした。最後に「今日のシネマダイアローグは5人だけだったけど、77億の人にシネマを通して海洋汚染について考えてもらいたい」ということを語られていました。
午後は地元ホテルとの打ち合わせとのことでした。ルアーのリメイクでできた箸置きをお客さまが使われる日も遠くないことでしょう。

リメークされたルアー(下)とプラスチックの破片で作成したアクセサリー(上)

シネマダイアローグの様子