2022年10月15日(土):全国幼児教育ESDフォーラム2021フォローアップ「SDGsラウンドテーブル」(静岡大学大学会館ラウンジ・オンライン)を開催いたしました。参加者は107名(対面30名)。ゲストのみなさま、ご参加のみなさま、ありがとうございました。
3月に行われた山極壽一先生の講演会「野生に学ぶ人間の進化と社会」(ノットワークラボ活動報告193)の続編です。
次のようなメッセージを複数の方からいただいております。
「とても豪華な顔ぶれに驚きました。内容も濃いもので、2時間ではもったいない感じがしました。(そう思うくらいが意欲が湧くかも…)〜」
「野生に学ぶ人間の進化と社会」を通奏低音に、
1.学校について、教育観・子ども観
2-1.コミュニティを形成するための方法
2-2.体験を通して感じる、考える実践例
3.持続可能な未来を考える施設としての動物園
について、現場での実践者が何を考え、実践しているのか、また、そこから知見(実践知)についてお話いただき、アカデミックな立場から山極先生に考察していただきました。
(ノットワークラボより)
まずは、ゲストの川島さん、参加者の和田さん、山極先生と持続可能な社会の創り手を育む教育観、子ども観について確認。
続いて、コミュニティ(もちろん、子どもたちのコミュニティも含む)づくりのキーワードとして「ミッション・オリエンテッド」が関氏から発せられました。そこから、アダム・スミスの経済理論へ。人間は経済的動物であると同時に社会的動物であり、単に利己的な存在ではない。そこには「共感」という心の働きが存在します。「ミッション・オリエンテッドが機能するのは顔のみえるコミュニティにおいてである」と、山極先生が語られました。さらに、里山の重要性についても言及されました。
最後に、柿島さんから日本平動物園と静岡大学との連携事業として進めているSDGsデジタル絵本プロジェクトと最新アウトプット「No one will be left behind Vol.2」の紹介。柿島さんと7月下旬に訪問したフェニックス自然動物園の竹田さんには、実現できるかどうかは脇に置き、動物園で個人的に取り組んでみたいことをお話いただきました。お二人とも、地域の生き物の保全について語られていたことが印象的でした。
関さん、竹田さんは、遠方よりプライベートで静岡までおいでくださいました。ありがとうございました。
もう一つ、多かったメッセージ。
「動物園の方々の熱い思いと苦労〜」。
どのような立場であったにしても「熱い思い」が、仕事のやりがいや生きがいにつながるのではないかと思います。それを語り合う場の創出が持続可能な社会を支えていくのかもしれません。
【今後の取り組み】
SDGsラウンドテーブルの記録はESD推進の上で、貴重なコンテンツです。現時点では、ビデオを3つのパート(3回分)に分け、ビデオ視聴後、ダイアローグを行うイベントを行う予定です。