2022年11月11日(金):静岡県教育委員会義務教育課幼児教育推進室主催、令和4年度『保育プロセスの質リフレクションシート』活用研修が焼津市立静浜幼稚園を会場に行われました。

ノットワークラボ活動報告「240_袋井市幼稚園・こども園教育保育研究会」と同様のスタイルです。
19名のギャラリーのなか、ラウンドテーブルには、焼津市の公立幼稚園、保育園の先生6名が参加。うち一人(大畑沙織教諭)が第1部のエピソード記述を報告。田宮のファシリテートのもと、ギャラリーにも参加していただきながらダイアローグを行いました。今回は、幼児教育関係者のほか、小学校、中学校の校長先生や先生方もご参加くださいました。
静岡県教育センターさま、焼津市保育・幼稚園課さま、静浜幼稚園さま、ありがとうございました。

(ノットワークラボより)
ファシリテートの進め方についての質問がありました。要点をまとめてみました。

今回の報告者のエピソード記述は、背景、エピソード、考察がきちんと書かれておりました。書かれていない場合には、内容についての質問から入り、報告者の気になっていることや考えていることをブラッシュアップさせていきます。
★今回の場合
>ファシリテーターの事前準備
①目的の確認:保育プロセスの質の向上
②素材(エピソード記述)の検討
報告者の問題意識は、「対象児の自我の形成の過程」と理解しました。その根拠となるエピソードが「収穫したサツマイモの数え方をめぐっての友だちとの自分との間での葛藤」だったと思います。
③子どもの姿(エピソード記述)からダイアローグの方向性を検討
1)5歳児の数量の扱いについて
2)自我の形成の過程について
根拠となるものは、幼稚園教育要領解説等、グランドデザインなど。
④参加者の属性の検討
今回は、小学校、中学校の先生方も参加されている貴重な機会なので、最大限に生かしてファシリテートすることとしました。
>ファシリテーターの留意点
⑤雰囲気づくりや一人一人の発言に対して共感的に耳を傾けることも心がけています。今回は参加者からの質問がなかったので、事前に考えた内容で進めましたが、基本は参加者のニーズからスタートしていきます。

①〜④について、時間をかける必要はありません。
ただし、ファシリテーターとなる立場の方には、③の根拠となる考え方を日頃より学ぶ姿勢が求められていると思います。
参加者もファシリテーターも『保育プロセスの質リフレクションシート』の解説部分を読んだ上で臨むことで効果的な研修が可能となります。

『保育プロセスの質リフレクションシート』活用研修のファシリテートの省察の機会をいただき、ありがとうございました。活用研修もセカンドステージに入ってきたように思います。

全国幼児教育ESDフォーラム、SDGsラウンドテーブルなどでのファシリテートについては、別な機会でバックステージを紹介させていただきます。