2023年10月25日(水):富士市教育・保育訪問事業、後期がスタートしました。初回は、富士市立田子浦幼稚園です。

子どもの実態をきちんととらえた、保育構想のもと保育が展開さられていました。また、前期と同様に研修テーマを軸に研修が進められていることが理解できました。
◎実践について
5歳児のゲームセンターは、気が合う友だちと一緒に楽しんでいたそれぞれの遊びに「ゲームセンター」というネーミングを子どもたちと決め、子ども自身が遊びの方向性や共通の目的をもてるような状況がつくられていました。協同的な活動の好事例として広く発信していきたいと思える実践です。また、一人一人の子どもを丹念に見ると、主体的・対話的な学びが随所に見られた。

◎教材研究について
「紙のまち、富士」をテーマに、毎回、教材研究が進化しているように思いました。5歳児の紙バンドを使用したはがきフレームづくり、ランプづくりは、どの子も満足感の得られる活動だったと思います。また、紙すきでつくったハガキについても、先生の短いコメントが添えてあり、子どもたちが繰り返して試す姿を想像することができました。


◎運動会を11月に延期
今年は、9月になっても、秋の気配を感じられませんでした。年度当初は10月に予定していた運動会を11月に延期したとのこと。子どもや保護者の健康を考え、また、子どもたちが最大のパフォーマンスを発揮できるように、柔軟に変更されたことは理にかなっています。
子どものペースに合わせた運動会を計画的に進めている点も多くの園に紹介したいところです。例えば、4歳児の保育室には、先生の手づくりの小さなパラバルーンがありました。昼食後、数人の気づいた子どもと先生が小規模に遊んでいました。やりたい子がふえたところで、大きなパラバルーンに移行していくのだと思います。また、子どもたちが好きなトトロをテーマとした競技を行うのでしょう。子どもたちも一緒につくった森の保育室は、大人もついつい入りたくなってしまいます。


あっという間に、1日が終わったように思います。楽しく学ばせていただきました。ありがとうございました。