2024年2月9日(金):札の辻クロスホールで、静岡県SDGsスクールアワード2023が開催されました。
今年度も、審査のプロセスで多様な実践を知ることができました。ありがとうございました。また、ESDフォーラムミュージアムジャック2024のブース出展ポスターも会場に展示していただきました。重ねてお礼申し上げます。
受賞校の実践については、近日中に静岡県教育委員会よりYouTubeにアップロードされると思います。ご覧いただけると幸いです。
「審査員総評」を転載いたします。
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静岡県SDGsスクールアワードも第3回を迎えました。受賞校のみなさま、おめでとうございます。受賞されなかった学校でも、一人一人が「持続可能な社会の創り手」として活動されておりました。
この3年間を振り返ると、SDGsの広報が中心だった中学校の部には大きな変化があったように思います。課題を自分ごととして捉え、地域の人たちと協力し、解決していこうとする活動が徐々に増え成果を上げています。また、4年前に浜松湖東高等学校の生徒さんが立ち上げたコトバショは、外国籍や貧困などの問題だけでなく対象を広げるとともに、学習支援だけでなくつながりの場としても役割も担うようになりました。活動の継続性、発展性は、素晴らしいものです。ユースの活動への期待は大きく膨らみます。
SDGsの達成には、一人一人が日々の生活の中でできることに取り組むことが欠かせません。例えば、ペットボトルの回収やリサイクルは大切なことです。しかし、それだけではプラスチック削減の解決には至りません。正解は一つではありません。ファシリテーターとして、おとなには俯瞰して課題を捉えることが求められています。企業や団体が提供しているパッケージのプログラムを安易に取り入れるのではなく、広い視野で検討することが必要です。
児童生徒の真摯な活動は、おとなにも勇気を与えてくれます。おとなも子どもと同じこと地平に立ち、すべての生き物のWell-beingの実現に向けてともに歩いていきましょう。