2025年6月6日(金):富士市立柏原保育園を訪問しました。
松林など自然環境をはじめ豊かな環境のもと、心も体もたくさん使って子どもたちは遊んでいました。幼児組全学年を参観させていただきました。お伝えしたいエピソードの中から年長組の遊び【戸外でのボーリング遊びからの展開】を紹介します。
**********
戸外でボーリング遊びをしていた子どもの「もっと長い距離を飛ばしたい」という発言から、長く転がせる装置をつくるという共通の目的のもと数人の子どもたちが前週から取り組んでいる。高低差をつけることで勢いよく転がることに気づいた子どもたちは、総合遊具からプールの入り口にまでコースを伸ばすというゴールを自分たちで設定し必死だ。
「素材の特徴を考えながら組み立て遊びを楽しむ。友だちと協力し思いを伝えあう。」がこの日の年長児への保育者のねがい。
レールがボールの重さで広がり落ちてしまうのを改善しようと、先生と一緒に紐を使って広がらないように整える子たち、ゴールまでコースを伸ばそうと砂場で使うトイや竹、板などを持ってくる子たち。
事後研修で「子どもと一緒に楽しんだ」と担任保育者は笑顔で語っていた。意図的に声をかけ考えさせるのではなく、一緒に楽しみながら子どもの考えていることを聞き、共に汗をかくことでねがいに近づくことを実践からも学ぶことができた。
また、ボーリングの景品づくりから、おまつりごっこが始まったことが、ホールの環境から読み取れた。毘沙門や祇園祭などおまつりが子どもの生活の中にある。りんご飴については、子どもが「もっとツルツルしている」、「うえはたいら」など素材選びから工夫したとのこと。小さな子どもたちも夏まつりを楽しみにしていることだろう。
**********
(その他)
◯保幼小の接続
地域の私立幼稚園と子ども同士が交流しているとのこと。
「交流により遊び方も広がった」と先生方はお話しされていました。鈴川幼稚園の2人の先生が公開保育、事後研修に参加されていました。また、学区の小学校の校長先生をはじめ先生もおみえになり、保幼小の接続に関して、学区全体で取り組んでいる様子も見られました。
◯2年目保育者との再会
昨年度、静岡県県教委主催の初任者研修でお会いした先生方が公開保育、事後研修に参加。リラックスした雰囲気の中、笑顔で参観し、事後研修でも積極的にお話をしてくださいました。頼もしく姿に心を動かされました。
子どもや先生から学び、多くの方の取り組みに感動した1日でした。ありがとうございました。