2025年11月7日(金):富士市立柏原保育園を訪問しました。
松林など自然環境をはじめ豊かな環境のもと、心も体もたくさん使って子どもたちは遊んでいました。幼児組全学年を参観させていただきました。子どもらしいうれしい姿に出会いました。
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虫が好きな5歳児Aくん。今日も枯れ草が生えている築山で虫を探しています。茶色いイナゴと思われる虫が見つかりました。3歳児に見せます。虫かごはありません。「こうやって持つ」と3歳児の手をとって持ち方を教えていました。3歳児が放してしまうと、虫は勢いよく飛びます。「あー」と言いながら虫を追いかけ、「よし、捕まえた。よっしゃ」とホッとした様子で、いろいろな方向から虫を見ます。
虫を持ったまま、園庭の中央部に行き「ハチが出た」と言いながら走りますが、ハチはいません。捕まえた虫を見て欲しかったのかもしれません。近くを通った先生が、「なに?」と聞くと、「イナゴ」と応えましたが、3歳児が「バッタだよ。バッタだよ」と言うと、「バッタ」とAくん。名前はどちらでもいいのかもしれません。「Aくん、捕まえるの上手だね」と先生。「何、食べるんだろうね?」と続きます。3歳児が「えーとね。草」と応え、「なんでこんな色なの?」と先生が再び尋ねると、「茶色と緑だよ」とAくん。虫の色の特徴を伝えます。先生は、昆虫の保護色について応えてほしかったのでしょうか・・・。
虫が逃げないように近くにあった砂場のバケツを逆さにして閉じ込めました。バケツを上げると、バッタの仲間の虫は勢いよく跳躍し、必死に逃げます。その動き方がおもしろかったようで、再び捕まえてバケツに閉じ込めます。「おー」「きゃー」と心地よい歓声を上げながら、バケツを上げ、逃げたバッタを捕まえるとということを繰り返しました。
別なところにいた3歳児が「緑の葉っぱ」と言いながら草を渡します。虫を手に取りながら「かわいいな」と何度も呟くAくん。虫が跳ねるたびに「わー」「きゃー」と3人は歓声を上げます。
「さっき、鳴いていた」と先生に伝えます。先生は「どんなふうに?」と聞きますが、それには応えません。鳴くのが得意なバッタ類はいますが、この虫が本当に鳴いたのかどうかはAくんにとってはあまり問題ではないと感じました。
幼児期には、このような身近な自然とのかかわりの中で、驚きの心や感動する心を育みたいものです。その感動をもとに知識は後からついてきます。子どもの心を耕すことが大人に求められているとあらためて感じました。

午後の事後研修は、小学校の先生方のコメントもあり、厚みのある学びの機会となりました。
柏原保育園のみなさま、関係者のみなさまにあらためてお礼申し上げます。