2025年11月28日(金):富士市立田子浦幼稚園を訪問しました。
6月3日(ノットワークラボ活動報告602)からの遊びや生活の積み上げが子どもの姿から読みとれる実践だったと思います。また、インクルーシブ保育のお手本のような保育でもありました。一人一人の成長・発達を感じる一日で、心を躍らせながらで子どもちの姿を楽しませていただきました。
ありがとうございました。
静岡大学教職大学院科目「幼児教育の現状と課題」受講者(現職院生)3名からのコメントが寄せられています。
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◯伊藤真梨子さん
子供の経験・環境・人とのつながりが日々結び付き、点が線となって遊びの物語が形づくられていました。園で大切にされている、一人一人を尊重し、個性や特性を生かして育ちを支える関わりに、まさに子ども主体の在り方として、これからの学校が目指すべき未来の姿を見る思いがしました.
◯丹田和穂子さん
田子の浦幼稚園の参観を通じ、子どもの主体性と協同性を長期的に引き出す環境構成と心理的安全性の重要性を学んだ。特に、担任の先生方の深い子ども理解に基づく遊びの環境の構成力と、教職員間の連携が質の高い保育を支えていることを認識した。園長先生の「支援を要する子が目立つ保育は保育ではない」「一人一人の居場所があって居心地がいい場所」という言葉は、教育の出発点がすべての子どもの居場所の保障であることを再認識させてくれた。この学びを小学校教育、特に接続期に生かしていきたい。
◯藁科誠さん
遊びを考える上での出発点は、まず「子どもたちが好きであるかどうか」である。好きであれば、遊びが発展する。それを園の実践から学ぶことができた。また、遊びの選択肢、人の選択肢が多いと感じた。それによりどの子も楽しく生き生きと活動できる。(まだまだ学んだことはあるが)そのようなことを学ぶことができた。ありがとうございました。
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◯5歳児の「主体的・対話的な深い学び」は、「子どもたちの好き」から
一般的には「興味や関心」という言葉が使用されますが、それは子どもの発する言葉だけでなく、一人一人の子どもを中心に、環境(ひと・もの・こと)とのかかわりがどうなのかを丁寧に読み取るところから始まります。また、そのテーマは保育者も好きかどうかに関わっているように思います。「新幹線」は子どももおとなもワクワクする題材です。
「子どもたちの好き」に対して、教育的意図を織り交ぜながら指導計画を構想していきます。また、子どもの姿や園外からの協力などに対しては柔軟に対応して再構築し、子どもたちの学びを継続的・発展的なものにしていきます。このようなプロセスのもと、子どもとともに保育者も心躍る体験と学びを繰り返すことが可能となっていくことでしょう。保育者の子ども理解、構想力などが発揮された今回の実践に出会い、参加者は多くを学んだのではないでしょうか。
◯田子浦幼稚園が醸し出す雰囲気〜「自由感」
エージェンシーの発揮については、前提として「自由」が大きく関わっています。トゥアン(1992)の言及する「自由」には、「行動する力」だけでなく、行動しないという選択肢も主体に委ねられており、また、「行動するための空間的余地」とは、単に物理的な空間の広がりではなく、一定のルールの中で、主体がどのようにその空間を捉えられているかという心理的な側面に依拠しています。今回の実践は、子どもにも保育者にも自由感があふれていました。エージェンシーの発揮のプロセスについては、下記をご覧いただけると幸いです。
ACCU news 418_P7-10
午前中:創作劇ごっこ
幼稚園での生活やみんなで行ってみたい遊園地を表現


午後:新幹線ごっこで遊ぶ子どもたち
年中のお客さんには「ひかり」、年少のお客さんには「こだま」
